前の記事でお伝えしたように、一度辞めたカフェに戻ることを決めた私。
しかし復帰と同時に店長を任される事が決まり、嬉しさと不安が入り混じったスタートでした。
実際に店長として働いてみると、スタッフとの距離感や、売上管理、クレーム対応など
一般社員の頃にはなかった”マネジメントの壁”にぶつかることに・・・
この記事では、店長として直面したリアルな経験と、そこで得た気づきなどいくつかお話ししていきます
見慣れた制服、でも違う景色、店長としての初日
前とは違う規模、違う空気感
マネージャーなどと打ち合わせを終え、ついに初日、店に着いてあの頃と何も変わらない制服に袖を通し少し懐かしい気持ちのになりました。
小規模ではありますが、同じブランドの店で、同じ制服
だけど以前まで見ていた光景とはまるで違いました。
前に働いていた店舗よりも席数も少なくスタッフの人数も少ない。
その分スタッフ間一人一人の距離が近く、店長としての自分の動き一つでお店の雰囲気が変わるような気がしていました。
どこか懐かしく、けれども新しい・・・
そんな店長としての1日が始まりました。
店長として求められる責任の重さを実感
「店長になる」と聞くと、どこか”すごい人”のように感じる方もいるかもしれません。
でも実際は、日々の小さな判断やスタッフとの関わりの積み重ねで段々と”店長らしさ”が形になっていくものでした
私も最初のうちは、立場に見合っていなくて、ただ必死に自分にできることをこなしていました
とはいえ最初の数週間はマネージャーも一緒に現場に入ってくれ、サポートをしてくれていましたが
スタッフの動きを見ながら全体をどう動かすかを考える・・
そんな視点で仕事をするのは初めてで、正直プレッシャーも大きかったです。
年上スタッフに囲まれて感じた戸惑いと学び
年上スタッフとの距離感で意識したこと
年上スタッフが多い環境では、距離の取り方を間違えると一気に壁ができてしまいます。
踏み込みすぎても馴れ馴れしく感じられ、離れすぎても冷たく見えてしまいます・・
そこで私が心掛けたのが、「仕事上の判断はハッキリと、コミュニケーションは柔らかく」
と言うバランス。
年齢ではなく、”役割”で関係を組み立てる意識を持ったことで、徐々に信頼関係が築かれていきました
年上スタッフの独自判断で起きたトラブル・・責任は店長の自分にあった
小さな店舗では経験豊富なパートさんが”良かれと思って”動いてくれる事も多くあります
ですがその判断が、お店の方針やルールとずれてしまった時、最終的に責任を負うのは店長なのです
本人としては「経験があるからこうした方が良い」と言う善意の行動だったと思います。
ただ結果的にその判断が店舗全体の方針と合わなかったり、レシピ通りではなかったりで
他のスタッフとの間でも支障が生まれてしまいました。
私自身も店長になりたてで
うまく注意する言葉が見つからず、伝え方が強くなった部分もあり、お互いの「善意」と「正義」がぶつかってしまい
その方は最終的に退職という選択をされました。
もちろん、退職の判断をされたのはその方自身の判断ですが
”店長としての声の掛け方や接し方に、もっとできる事があったのではないか”という後悔が今でも残っています
この出来事から学んだのは
「年齢でも経験値でもなく、まずは価値観をすり合わせることが大事」
ということです。
同じ現場で働いていても、それぞれ気になるところは違うし、それぞれ人生経験が違うが故に正しく思うところも変わってきます
なので・・・
「経験者だから任せる」でもなく
「店長だから任せる」でもなく
その間にあるそれぞれの価値観の”すり合わせ”が欠けてしまうだけで
働きやすさは簡単に崩れてしまう。
店を動かすということは仕事のスキルだけではなく
日々の対話や、考え方を共有する小さな積み重ね、なんだと気づいた出来事でした
今ではこの経験が、自分のマネジメントの軸になっています。
店長として初めて直面した”伝え方の難しさ”
今回の出来事で学んだのは、
店長として大切なのは「正しい指示」よりも「丁寧なコミュニケーション」だと言うことです。
年上スタッフであっても、経験豊富であっても、仕事への考え方や「普通だと思ってること」
というのは人それぞれ違います。
その違いをわかっていないまま事を進めると
・誤解が生まれる
・相手を追い詰めてしまう
・関係が悪くなる
などの問題が起きてしまいます
今回のトラブルはまさにその”すれ違い”が原因でした
だからこそ店長に必要なのは・・
・理由や意図をしっかり伝えること
・相手の意見を一度聞く
・どうすればお互いがやりやすいかを一緒に考えること
この3つだと思います
この失敗は辛く、とても考えさせられた経験でしたが
「相手を理解して伝える姿勢」がどれだけ大切かを気づくきっかけになりました
今では自分を支える大事な学びになっています。
